Vol.1

高萩農園

生産地:城里町
産地名:高萩農園
生産者名:高萩和彦、香(たかはぎかずひこ、かおり)
主な生産物:枝豆、生姜、レンコン、アスパラガス(減農薬栽培)など多品目
主な販売先:JA直売所(つちっこ河和田、渡里)道の駅かつら有機農家が作ったオーガニックの店

農業をしたいと思った動機

「自由」と「田舎暮らし」を同時に実現できると考えたからです。

会社員を約5年経験しましたが、安定はしているが閉塞感の漂う人生に疑問を持ち、一念発起して農業の世界に飛び込むことにしました。決断に当たり、岡本太郎の著書にあった「ただのサラリーマンになるのは容易だ。しかしそこでは本当の自分をごまかして画一化するほかないのだ。」という言葉に大いに影響されました。
妻とは農業を始めてから4年目に出会いました。彼女も食に関わる仕事がしたいと考えており、有機農業に強い関心を持っていました。今では野菜作りはもちろん、虫や雑草にも興味を持ち、農業を楽しんでいます。

私にとっての農業の魅力

自分が常に自然体でいられることです。いい意味で仕事とプライベートがごちゃ混ぜになっている。だから精神的なストレスもほとんどありません(肉体的なストレスはそれなりですが…)育てた野菜には本人の生き様が乗り移ります。だからごまかしがききません。

自分が正直に生きて、正直に作った野菜がお客さんの口に入る。そして命の源となる。これほどやりがいのある仕事は、そうそうないのではないでしょうか。

お伝えしたいこと

農業にも規格化、工業化の波が押し寄せており、より効率的な野菜作りが求められています。必要性は認めますが、一方で、それはどこまでも人間中心の発想です。アインシュタインによれば、ミツバチがいなくなれば人類は4年で滅ぶといいます。今、大切なのは「人と自然は一体不可分である。」ということを、すべての人が理解することだと考えます。有機農業は生物や環境とのつながりを重視します。このつながりに多くの人が関わっていただけたらと願っています。